KeitaKasamaki

狼たちの午後のKeitaKasamakiのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.0
冒頭、銀行に強盗に押し入り、ソニー(アル・パチーノ)が箱から銃を出すシーンが見どころ。
箱や紐がこんがらがって、ワタワタしていてめちゃくちゃダサい!笑
そして銀行員に銃を突きつけて間も無く、仲間の内一人が怖気付いて逃げ出す。
このシーンで既にコントか?と思うほどなのだが、実話を元にしているらしい。驚きだ。

そして、銀行強盗は映画の序章に過ぎず、この後に壮大な話が展開していくと思ったら大間違い。
最後まで銀行内での出来事が描かれて終わる。

人質たちは冒頭こそ多少恐れつつも、ソニーに危害を加える意思がないことを察知し、段々と打ち解けてくる。
昼寝したり、談笑したり自由気ままに緊張感のない時間が流れていく。

外では警官が包囲しているが、一般市民も観客として見ている。
その中にはソニーを応援する市民もいたり、ぐちゃぐちゃになっている。

アル・パチーノの演技力は言うまでもなく最高。
こんな展開の少ない映画で、多種多様な表現ができるのは本当に凄い。
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