れもん

狼たちの午後のれもんのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.0
後味の悪さが残った。たぶんソニーに感情移入したんだと思う。ソニーは誰もが憧れるヒーローなんかではなく、そこら辺にいる人、誰かを喜ばせたいと願っている普通の人。

うだるような暑さの中、ソニーだけが「大丈夫だ、上手くいく」と言っている。上手くいくわけなんかない。ソニーも分かっていたんだろう。
空港でのラストシーン、逃亡手段の飛行機のエンジン音が唸るようにずっと鳴っている。ソニーの空白を象徴するようにずっと鳴っている。
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