キミシマユウキ

狼たちの午後のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
3.7

「アティカ!アティカ!アティカ!」

実際に起きた銀行強盗事件を元にした社会派クライムドラマ。
『ゴッドファーザー』でお馴染み強面のアル・パチーノは今回ちっちゃくて無鉄砲&無計画強盗犯で可愛らしい。そんなドジで等身大なキャラクター故か、様子を見に来た野次馬たちを惹き込む魅力を出していた。ただ主役に抜擢された理由は犯人に顔が似てたかららしい(笑)
また70年代の映画を愛する者達なら知っている”幸運の脇役俳優”が出演している。
出演作品が全て何かしらのアカデミー賞を受賞しているジョンカザールである。アルパチとも仲良し。

監督は『12人の怒れる男たち』の社会派シドニー・ルメットということもあり、70年代の作品にも関わらずかなり攻めた題材を扱っていたのではないだろうか?🤔

渋いけど響く作品である。