クリストフォルー

エクソシストのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

エクソシスト(1973年製作の映画)
4.0
日本で「エクソシスト」がヒットしたのは、昭和の様々なブームのなかでも異彩を放つ“オカルトブーム”に、映画会社やメディアが便乗した成果だろう。ラジオでは『チューブラー・ベルズ』がヘビロテされていたが、映画で使用されていたオリジナル版とは違うと知ったのは、結構後だった。
映画自体は、目玉の“悪魔祓い”が始まるまでに、本編の4分の3を使い登場人物たちの葛藤を丹念に描くという、あの頃の映画の王道な展開で、後のこけおどし映画群とは一線を画している。リック・ベイカーの特殊メイクとリンダ・ブレアの熱演。バースティン、シドー、コップ、ミラーのそれぞれの存在感が、映画の世界をリアルに感じさせてくれる。力作だし、このジャンルの古典といえる。観なおせて良かったよ。
クリストフォルー

クリストフォルー