ホラーとしてよりも、格差社会を描いた映画として恐ろしかった。
貧しい(少なくとも裕福ではない)カラス神父は、老母を入院費の安い病院の、劣悪な環境下に置かざるを得ない。
一方で、マクニール家は贅沢なホームパーティを開き(それも前述のカラス神父のシーンの直後に…)、リーガンのために惜しみなく最先端の(おそらく高額な)医療を受けさせる。
この残酷な経済格差。しかも、その裕福な家の娘を助けるために、貧しい神父が…。
確かに悪魔が払われたの喜ばしいが、持てる者のために、持たざる者が犠牲になるという、救いのない話のようにも感じてしまった。