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スカーフェイスのLXのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
5.0
暴力、暴言、エロ等汚いものが多い割には、シェイクスピアの『リチャード三世』を観ているような格調高さと美しさを感じて、長尺ながら飽きずに観れてしまった。
『ゴッドファーザー』よりは『市民ケーン』に通じるものを感じるかも。
脚本がオリバー・ストーンなためか、移民問題という社会テーマ的エッセンスがあるのも、主人公の悲哀を際立たせている。
伏線もしっかり回収されており、裏社会で生きるのに必要なこと、その過酷さも
伝わってくる。
音楽も良いので余韻が凄く、未だにトニーのことばかり考えてしまう。
サウンドトラック買おうかな…

やってることは悪いことかもしれないが、変に反省するでもなくそのまま人生を駆け抜けるトニーが本当に格好良い。

悪人になるなら突き抜けることだ。
それができないなら中途半端な善人であろう。
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