スカーフェイスのKのレビュー・感想・評価

1984年の作品ながら古くささは感じない。電動ノコギリは怖い。鼻から白い粉を吸い込む場面多め。人付き合いの下手すぎる主人公トニー。怒ると手がつけられないけど、家族想いであり子供が好きで同時に空虚さを抱えたようなキャラクター。主人公を演じたアルパチーノがやはり抜群の存在感。長尺ながら長さはそれほど感じない。楽しい話ではないし共感もあまり出来ない。ただじっと、ある青年の人生をすぐそばで眺めているような気分。自分語りをしないのでその分自由に想像できた。余白と余韻。