KeitaKasamaki

スカーフェイスのKeitaKasamakiのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.2
やっぱりアル・パチーノは良い!

トニー・モンタナのキャラが濃すぎて面白い。
麻薬王のフランクに対面した時も、全く物怖じせずむしろ見下しているかのような(実際に見下している)目付きや仕草。
自分の行動に微塵も疑いを持っていない。
極度のシスコン。

「ゴッド・ファーザー」のマイケル・コルレオーネは終盤、脂が抜け切って疲れ果てたシワシワの表情で、マフィアから抜け出そうと頑張るのだが、トニーはある意味で真逆で、いくら追い詰められても一切弱みを見せずに突き進んでいく。
その潔さが心地良い。
まるで一度動き出したら死ぬまで止まらないサメのように自滅していく。
だが、行動に嘘はないと思う。

自分を信じすぎる嫌いがあるが、真っ直ぐな性格なのは間違いないし、人を見る目はとても優れている。
女・子どもを殺すことに反対したり、僅かかもしれないが良心を持ち合わせているところが良い。

冷静になって考えれば、選択を誤らなかったのではないかと思う。
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