世界を手に入れる。
欲望を柱にセンサーを働かせ、成り上がっていくマフィアの話。
主演はアルパチーノ
なんの後ろ盾もなくのし上がっていく様はカリスマ性があり惚れ惚れします。
ナメられたら最後とばかりに死をも恐れず、大物にも怯まない。
大きな目をギラギラ光らせる。
アルパチーノ以外は考えられないハマり役。
ここからネタバレが含まれた感想になります・・!
冷酷で手段を選ばない彼は、最終的には、転がるように自滅の道へ・・
どれだけ欲しいものを手に入れたとしても、満たされない地獄にハマっていく。
惚れ込んで手に入れたはずの女性にも愛情表現ができず、愛想を尽かされる乾いた日々・・
周囲を信じることができずいつも命の危険に怯える。
求めて頂点に近づけば近づくほど、不幸が膨らみ狂っていきます。
最愛の妹を失った瞬間だけは人間らしい感情を思い出していた。
あの時だけは同情して涙が溢れました。
アルパチーノの演技が素晴らしかった。
敵に取り囲まれた機関銃のシーンは不死身の魔王のよう。
最後まで怯んでおらず、
成り上がりマフィアにふさわしい死に様でした。
マフィアものはデパルマ監督の右に出る人は居ない‼︎と感じる作品でした。