めたわに

スカーフェイスのめたわにのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.7
観る者によって本作、特にトニー(アル・パチーノ)に対する印象はかなり違うのでは?

ほぼ勢いと思いきりと運だけでのしあがりマフィアのボストとなったトニー。何の計画もなくひたすら強引に物事を(敵や女性に対して)すすめるのが唯一の成功の秘訣。計算なんて姑息なことは一切しない。
運を現しているのは、駆け出しの取引の際に、チェーンソーで弟もろとも殺される寸前までいって助かったシーン(バスタブでの凄惨さと外で待つリベラがナンパしている対比は一周回って面白い)。また自分の身を守るため爆弾で暗殺を企てたのに子供らが同乗していた為遂行できなかったシーン。幸運・不運にトニーの運命は大きく左右された。
そんなトニーに魅力や嫌悪感や悲哀、観る人は、いろんな感情を抱くのではないか?

感情で動き深慮もなく残酷なのに、悪になりきれない普通の人の不安さや孤独も持ち合わせている。キューバから共に出国してきたリベラや家族・妹に対する愛憎も彼の不安定な魅力かもしれない。

ちなみに超イケメンのリベラ演じるスティーヴン・バウアーはキューバ出身とのこと。ホントに人のいい人情味あるリベラはトニーと対称的で観る者に安らぎを与える(ベロ出しナンパ🤣)。

後半トニーはシスコンぶりを発揮し、どんどんおかしくなっていくが…これ主テーマは何?まさかシスコンじゃないよね。

どうやら本作中では、「 fuck!」と220回以上叫ばれているらしい。となると単純に1分間に一回以上🤣

ブライアン・デ・パルマ監督アル・パチーノ主演と言えば「カリートの道」!自分は洗練されたワルより、全開に突っ走る本作の方が好き!そのデ・パルマ、当初、成人指定されたことにぶちギレて反社会教育映画🤣🤣🤣として無理やりR17+指定にしてもらったとのこと。

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