オトギバナナ

トゥモロー・ワールドのオトギバナナのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
3.9
明けましておめでとうございます。今年も良い映画年でありますように。

子どもを産むことができなくなったことで、徐々に色彩が喪われていく世界。そのディストピアが、アルフォンソキュアロンとルベツキの手により、ミュージアムのように多彩に描かれる。点在するバンクシーやピカソの絵も印象的。

テロリストやロンドンの移民排他の背景も内在、テロ増加やEU離脱など、製作時より問題が加熱してるのが哀しくなる。終り方、主演、エンドロールも良い。「ROMA」後に観ると込み上げるものがある、観てよかった。