ペイン

記憶の棘のペインのレビュー・感想・評価

記憶の棘(2004年製作の映画)
4.5
『ミッドサマー』アリ・アスター監督が選ぶフェイバリット作品の1つ。

傑作。脚光を浴びせてあげたい映画。

監督はスカーレット・ヨハンソンがヌードになるでお馴染み2013年のこれまた傑作『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』を手掛けたジョナサン・グレイザー。

ジャミロクワイのあの超有名曲のPVとか撮ったりしてる人ですけど、映画監督としてもめちゃんこ才能ある人です。バッキバキにキマったグラフィカルでアーティスティックな画作り、極力台詞を抑えた流麗な長回しが印象的。

なので観る人は少し選ぶと思うし、万人に開かれたキャッチーな面白さで満たされた作品ではない。まぁそんなものはアリ・アスターのフェイバリット作品なので当然っちゃ当然なのだが(笑)

近年の作品で言うと『ラブレス』とか、ミヒャエル・ハネケの『隠された記憶』(※これまたいずれも2作ともアリ・アスターのフェイバリット)なんかの冷え冷えとしたタッチ、温度感に近いのでこの手の作品が好きな人には勧めたい。


主なあらすじは、再婚を控えた女(ニコール・キッドマン)の前に、死んだ夫の生まれ変わりと称する少年(10歳)が現れて…という展開で、まぁ本当に陰鬱で不穏で最高に気味が悪い!(褒めてますw)。本当にアリ・アスター好みなやつです。

とはいえシンプルにめっちゃよくできたサスペンススリラーなので観て欲しいです。ショートカットのニコール良いです。そしてグレイザー監督はキューブリックの生まれ変わりだ!
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