野戦病院での手術中に患者の梅毒に感染してしまった医師の話。
聖人のごとく自分にかかった病気と闘い、婚約者に移してはならないことから、何も言わずに身を引く覚悟をする。
梅毒が当時皆からどのように思われていたか、感染の仕方を考えると偏見があった事がこの映画を見てもわかります。
三船敏郎の抑えた演技が素晴らしく、後半に婚約者に去られ感情が抑えられずに爆発するシーンはとても良かったです。
また千石規子がこの映画の肝と言うべき存在感。終盤の中田へ喰ってかかるシーンは感動的でもあります。
静かなる決闘。
いいタイトルです。