えすま

静かなる決闘のえすまのレビュー・感想・評価

静かなる決闘(1949年製作の映画)
3.5
現代人の内面の葛藤、まさに静かる決闘。
医者である主人公は善性の強い人で、どうしようもない欲望を人間の良心・医者の良心で抑え込み闘っている。
自分は何も悪くないのに、言い訳一つせずその不幸を受け入れ闘う。その姿に引き込まれるし、何で周りに打ち明けない、周りも何故分かってやらないのかともどかしい気持ちになる。
登場キャラはどれもいいが、特に看護婦がいい。口が悪く嫌みを言うような看護婦が、主人公が悩みながらも一人闘い、たんたんと毎日を過ごす姿をみて更生していく。
看護婦の根の優しさを感じるが、主人公の人としての優しさや強さがあってこそ彼女は変われたのだと、主人公の人間性にまた感心する。
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