ひろあき

男はつらいよのひろあきのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
4.0
渡世人の寅次郎は頭が悪い。「馬鹿だねえ」と散々言われても「うるせえ」と開き直る。人に迷惑をかけ、面倒ごとを引き起こす。品も無ければ、気も短い。しかしみんなに愛される。それは浮世離れした自由な生き方と、時々見せる男気故。世間の荒波の中をあくせく働く人間に「貧しいねえ」と一言。
生活を成り立たせるために生きる人間と、日々の雑事を最低限に済まし、美しく豊かに生きようとする人間。俺のこれからの人生はどっちに傾いて行くのだろう。たまにふらっと家に帰らなくてもいいくらいの暇は欲しい!

「口笛は幼き頃の我が友よ 吹きたくなれば吹きて遊びき」
「信州信濃の新そばよりもあたしゃ貴方のそばがいい あなた100までわしゃ99まで 共にシラミのたかるまでときやがった」
劇中の好きな台詞。

あと、冬子の着物姿は凄く綺麗だけど、歯が汚くてあんまり好きじゃない。
ひろあき

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