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捜索者のeigajikouのレビュー・感想・評価

捜索者(1956年製作の映画)
4.0
BSプレミアムシネマの録画

16歳くらいのパトリック・ウェインが北軍のグリーヒル少尉役をしているのを後でニコニコ見ているジョン・ウェインが微笑ましく、グリーンヒル少尉の「パパ」をギャグかというくらいの扱いしてるのがウケる。
いや、そういう話ではないのだが。

ジェフリー・ハンターを黒塗りしてネイティブの血が入っていることにしているとか、コマンチに敵意満々なジョン・ウェイン演じるイーサンは侵略者側の白人の身勝手を象徴する存在で戯画的に感じる程だ。

ロングショットのコマンチの横移動の映像には惚れ惚れするし、終盤の畳み掛ける展開と伝説的キメショットのラストなど後世の監督達に与えた影響も頷けるが、描かれる侵略者の視点は、今だとイスラエルのパレスチナに対するものに通じておりただ映画作品として純粋に楽しむことは自分にはできなかった。
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