歩いても 歩いてもの７０８のレビュー・感想・評価

他の是枝作品では血だけではない家族のつながりが描かれることが多い(「そして父になる」「万引き家族」等)が、本作品はより複雑に感じた。血のつながり、そうでないつながり、どちらかだけが家族の形を担保しているわけではないということなのだろうか。
もちろん自分は作中の家族と境遇は違うが、故人(血縁)にどう向き合うかも、ある意味呪縛とも思える親の存在もリアル。共感はできないし、リアリティーがあるからこそあまり面白いとは思えなかった。