歩いても 歩いてもの作品情報・感想・評価

「歩いても 歩いても」に投稿された感想・評価

ほろり

ほろりの感想・評価

3.5
命日に親戚の集まりをする話
たくさん登場人物がいて、そのひとの血縁関係に気付くのに時間がかかった

ひとそれぞれの過去や想いをこの映画で描ききれているのがすごいところ

特に何があるという話ではないし、たぶんしばらくしたら忘れてしまうけど、よかったな

役者さんが素晴らしくて、役者さんであることを忘れられるというか
樹木希林さんもだけど、YOUさんがよかった。映画全体の引き締め役になっていて、YOUさんがいるシーンで安心できるような設計になっていた

なんとなく生きてるうちでもう一回観るような気もする
そめめ

そめめの感想・評価

4.0
こんなに優しく、穏やかに「死」を描けるなんて。セリフの一言一言が心に残って、娘との料理シーンや何気ない日常が愛おしくなる映画。夏川結衣親子と樹木希林親子が坂町を下るシーンが美しかった。
文句なしの5.0


泣くポイントでないところで、普通に2回泣いた。というか、自然に涙がこぼれた。


セリフのひとつひとつが軽く、でもその中には何かが籠っており、鳥肌が立ち続けた。

汚れた鏡
使い込まれた食器
ボロい壁や柱や床

あの家全部に、この世帯の歴史が刻まれており、思い出が埃とともに浮き出ていた。

たった1夜。その1夜で、全ての情景が浮かんだ。


歩くシーンが、美しいなぁ。
冒頭のおじいちゃん。
ゆっくり ゆっくり歩く姿。
歩道橋を渡らず、海を眺める姿。
孫が遊びにきた時、いつもは渡らない歩道橋を渡り、久しぶりの海へ。
それは、年に1〜2回の出来事。
後これが何回あるのか。
何回海に行けるのか。
あの海へ。憎い海へ。綺麗な海へ。



樹木希林は、やはり化け物。
恐ろしいぐらい演技がうますぎる。

YOUも最高であった。
セリフが生々しく、とてつもなくリアル。

これはDVDを買うしかない。
人生ってこんな感じなんだなあって。
生きてるうちにだね。
Tom

Tomの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何が起こるでもない、それでも見てしまう作品。

川で溺れた子を助けようとして死んだ長男の命日に、家族が実家に集合する。夏の、2日間(3日間?)のお話。
是枝作品は「微妙な関係の家族」を描いたものが多い印象。
阿部寛演じる良多と父親はすれ違いや確執を抱えている。
後半、救急隊の前で必死に医師の威厳を出そうとする父の姿を見た良多は、
世間体や細かいことを気にして結局滑稽に見えてしまうのは父も自分も変わらない、と思ったのだろうか。
家族みんながお互いにいろんな事情を抱えてんだよなあ。

特に料理のシーンで、手元の写しが多い。より近く、家族の一員となってその場にいるように感じる。台詞も普段の何気ない会話という感じで、全ては追えない。小ネタにくすっとする。
樹木希林は大好きなのだが、今作で演じるおばあちゃんは結構毒を持っていて怖い。「人間って怖いのよ」という台詞が出てくるが、本当にその通りだなあ。
「海よりもまだ深く」同様、タイトルは歌の歌詞から来ている。

本筋とはそれるが、「結婚できない男」の2人が結婚しているってちょっと面白い。
「結婚できない男」の二人。

水羊羹2個と麦茶3杯。

太宰治。林家三平。

お小遣いの見せ合いとかなつかしい。
くぅー

くぅーの感想・評価

4.1
my映画館2008#72>“人間って解んないよなぁ”の真髄かも…ありきたりな家族の風景から映画は始まるが、丁寧な台詞描写でそれぞれの性格等を的確に表し、互いの事情で遠慮し合う大人のぎこちなさを、時にコミカルに辛辣に見せる。
是枝監督は人間の喜怒哀楽に嫉みに妬みに恨みを巧妙に散りばめ、時折挟み込まれる絶妙な間と余韻のショットには唸った。
期待の長男を欠いた家族はやはり歯車が欠けた感じで、実家なのに密かな見栄を張る姉と弟の姿に、まだ長男を意識している両親の言動には、長男な拙者はいろいろと複雑な想いを馳せてました。
樹木希林すげぇなぁ
父親の実家帰る時と全く同じ会話がなされててビックリ
たぼ

たぼの感想・評価

3.0
人生ってこういうものなんだなぁって。

すごく静かなんだけれども、こういうのが邦画の良いところだと思う。
是枝監督の撮った映画は
暮らしがリアルで好き。
海街diary、海よりもまだ深く など
暖かくて優しい生活感。

そして、樹木希林さん…
これも可愛いおばあちゃんだった。
いや、でも少し怖さもある。

息子を失くした母親が言う言葉は
役やただのセリフでも
ずっしりとしっかり重くて。

おじいちゃんとおばあちゃんが
帰る姿は 癒される。
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