歩いても 歩いてもの作品情報・感想・評価

「歩いても 歩いても」に投稿された感想・評価

齋藤亮

齋藤亮の感想・評価

4.3
平凡な日常を描いているのに、人間が非常に濃く描かれていて、メッセージ性が強い。
最後の墓場のシーンの何気ない言葉から、滲み出る想いが大きすぎて泣いてしまった。
nana

nanaの感想・評価

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ちょうど最近新作情報も公開された是枝監督の10年前の作品。

ある家族の何気ない日常を描いたほっこりホームドラマかと思いきや、凄くひんやりとした冷たい空気を感じる映画でした。

劇中、何か大きな出来事がこの一家に起こるわけではない。しいて言うなら大きな出来事が起きた後のお話。
描かれているのはたった1日、2日の出来事で、どちらかというと特に何も起こらない。
普通の家族の会話、ありふれたやりとりを淡々と描いているだけなのに、そのすべての発言の端々にものすごく恐ろしい何かを感じます。
ひとりひとりの会話の裏に隠された真意は、残酷でもありリアル。

料理のシーンが印象的で、おいしい和食が食べたくなる!
とうもろこしのかき揚げ、今度作ってみようかな。
料理している時の樹木希林さんとYOUさんの掛け合いが好き。

決して憎み合うことはできない、でも100%分かり合うことはきっと一生ない、切なくも怖い、家族とは何かを描いた名作でした。
笑っちゃうシーンも結構あって、楽しかった。
横須賀の坂から見下ろす海の景色、
心のあやをあぶり出す巧みな脚本、
カメラアングルのおもしろさ、

いろんなことを実験しているのに、安定感があるなあと思った。
見たい見たいと思って何年経ったのかな。
でも是枝監督の作品は大人なってからの方が見た意味が深く理解できるねんな。
だれも知らないとかかなり小さい時見たからまた見なきゃなー!

樹木希林さん若かった。と思えるぐらい今年老いたなぁ...と。しんみり。
よかったなぁ。あのおばあちゃん感も、お風呂で入れ歯洗うのもさすがというか、いつもやってるとしか思えない自然さ。

是枝作品は登場人物のナレーションや心の声がないからとてもいい。
今回は最後にあったけど笑
会話とか表情から、だれが家族で、だれが死んでて、だれがほんとの家族じゃなくて...とか徐々にわかる感じがとても映画らしくていいなと。

半分はパパで半分はママ。
りょうちゃんもこれからじわじわ入ってくる。が好き。

今見ると阿部寛さんはこういうテイスト未だにうまいし、トリックやテルマエみたいなのも、あと加賀恭一郎シリーズもかなり良いし、幅広いのにどれも定着してる。すごい...
jasukomarr

jasukomarrの感想・評価

3.5
人生はあっという間に過ぎる。日々を大切に、後悔なく生きようと思える作品。
shigeaki

shigeakiの感想・評価

4.0
自分も里帰りしたつもりになれる映画だと思います。細かな描写がそう感じさせるんでしょうか。
なつき

なつきの感想・評価

4.0
めちゃくちゃ緻密な演出の積み重ねで作られた痛いほど典型的な日本の実家像
ごじ子

ごじ子の感想・評価

3.3
里帰りの二日間を舞台に、人間の業のぶつかり合いをびっしりと描写する相当にきつい映画。「東京物語」との類似点がかなりあるのにあの名作に全く劣らぬ秀逸な出来。愛し合い、助け合い、憎しみ合い、腹の中を探り合いという家族ならではの距離感を、ぎっしりと埋め込まれた対話の行間から否が応でも浮かび上がらせる高密度な二時間半。
kid

kidの感想・評価

3.9
「いつもほんの少しだけ間に合わないんだよな。いつもそうなんだ。」

おじいちゃんおばあちゃんの家に夏休みに帰省するという誰しもが経験したことがある思い出をテーマにした映画です。
親戚間の絶妙な空気感を完璧に再現しています。
両親の老いを感じるシーンは観ていて辛かったですね

女性陣のキャスティング演技が光っていました。特に樹木希林の存在感はすごいです
あと結婚できない男のペアが夫婦役を演じているところも注目です笑

親世代になるとさらにこの映画を味わえると思います。
もな

もなの感想・評価

4.9
かなりツボでした。こういう日本人の感性を凝縮させたような映画に出会う為に生きていこうと決めました。
長男の命日に集まった、ある家族の話です。
開業医だった頑固な父親と、明るい母、失業中の次男と再婚したばかりの妻とその連れ子、長女家族で子供達の賑やかさを中心に和やかな夏のひと時を写します。

日本の典型的な家族の関係性、その人間の造形を説明的な描写を一切なしにディテールから丁寧過ぎるくらい繊細に描いています。互いの事情で遠慮し合ったり、居ない人の事を悪く言ったり、その空間があまりにリアルです。特に、表面的にはあまりに分かりづらく、二人の立場でないと気付けないような樹木希林の夏川結衣への辛辣な言葉や態度の表現が鋭いです。結婚する時に観たらより刺さるんだろうな、と恐ろしくなりました。
台詞だけでなく冒頭の料理を作る手元の映像や、印象的だった木漏れ日の美しい階段、玄関の定点カメラ、その後の空間の余韻や絶妙な間にも、ギミックが満載で唸らざるを得ません。人間やその空間を描く引き出しが多すぎて、観終わった後も余韻に浸ってもう一度観たくなりました。ちなみにハマりすぎて一日で3回観ました。
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