是枝作品にありがちな何も起こらない日常
その究極である本当に日常の1日を切り取っている作品
こんなの見て10代や20代の子達は何も感じなくていい
感じちゃう方が歪だ
でも40を越えてくると日常の中で見落としてきたことや忘れてきたことなど
何か改めて露呈されている気持ちにされる…
いや気持ちになれる…
傷とも言わないぐらいの大きさの小さなささくれのような傷口で…
それは
歳を取るとケーキより餡子が食べたくなるように…
それは
ジャンクフードより
漬物や煮物に手が伸びてしまうように…
あと
是枝作品はよくある監督固定の作曲家によるOSTではなく作品によって変えてくるのもこの地味過ぎる映画を支えてくれている
それは
テーブルに飾られた花などではなく
道端に咲く花のように…