何も事件などが起きず、親類が集まって何やら兄弟が亡くなってたり再婚したり…これなんかに似てるぞ〜とはじめに思った。小津安二郎だ！
小津安二郎の感じがありながら、是枝監督らしい生活感がこびりついた絵でなんかあるあるこういう親類の集まり…って見ていたら途中から結構怖くてビビった。しかし親類の集まりってこういう怖さめちゃくちゃあるんだよなぁ現実。妙なバランスでどうにかなっている家族を第三者としてみると本当に奇妙で、人間ってかんじがする。
私自身こういう親戚関係無理で、見ててチクチクが刺さってウワ〜と思ったけど、これからの時代どんどんそういう関わりなくなっていくだろうし、こういうのの耐性は皆もたなくなっていく気がする。そうなったときにこの作品はどう受け止められるのか気になる。
あと小津安二郎と比べちゃったけど、小津作品がいかに多くを排除して美しいものだけを映していたかって改めて実感する。是枝さんはドキュメンタリー出身らしいので本物のインパクトがすごかったんだろうな…
