和製エディプス

歩いても 歩いてもの和製エディプスのネタバレレビュー・内容・結末

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤ………カ…に観ろと言われたので観た
↓リアクションメッセージ↓

物語の構造に欠陥があるとしか思えない フリーターデブが出てくるところは「ア゛ッ」と唸った(邦画は観る人を「ア゛ッ」と唸らせる、それに類する感情を生むことしか知らない)
過去、死、病院⇔現在、生
大人が持つ死に対する一定の敬意を突くあつしくん、最後の方に、作文を読むみたいに実父に語りかけてたところ そこは素直にあつしくんがなにもわかってないし、わかりようがないということを描写していてよかった
お嫁さんは旦那を亡くしていながら今は「現在側」の人間の妻なんだから、姑との確執以外にもっと描けるところがあるし、あつしくんに言えることがある、なにかしらわからせることができたはず 横山家の中で外側の人間だからといって作品中でも外側の人間として描かれているのが非常に残念
おばあちゃんは耄碌じみてるんだから息子の死とデブについて語らないでほしい。その役割をもっとおじいちゃんに担ってほしかった でもおじいちゃんは妙にヒステリックなところがあって恨まれる要素が強いのが悪い おじいちゃんが出てきた時「これは碇ゲンドウか…?」と思ってつい期待してしまっていたので…
老人を描くには必要な冒涜(?)加減だしそれも「死」の要素だけど、執着する過去についてもっと私に理解させてくれ
もうすこし切実さがほしい、死を気まずさで誤魔化さないでほしい