歩いても 歩いてものUのネタバレレビュー・内容・結末

家族という関係だから分かり合える・なんでも話せる、というわけではなく、知られたくないこと、知らなかったこと、家族だからこそ分からないことがよく表現されていたと思う。家族との時間はかけがえないものだけど、厄介な部分との両面を感じた。
舞台となった神奈川県横須賀の風景が良かった。夏撮影されていて、海と緑が写ってとても綺麗。家の縁側、お風呂場も良かった。
祖父が祖母に昔の浮気がバレていたことを知り、手拭いを広げて干そうとするも(広げて干してと頼まれていたのに)、わざとぐしゃぐしゃとして干したシーンが印象に残る。喉の奥の方が少し重たくなった。
息子役の阿部寛の「いつもなんだから。ちょっと間に合わないんだ」というセリフも印象的。

是枝監督の空気感はやはり好きです。
樹木希林さんに阿部寛さん。
「海よりもまだ深く」も大好きです。