歩いても歩いても、
人はそう簡単に変えられないし、自分も変われない。現実を、現状をわかってはいるのにも関わらず、どうしても何か期待したり、後回しにしたり、人のせいにしたりする。
時間だけがすぎて残酷だけど、それでも生きて、生活の節々にささやかな幸せは隠れてる。
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他の子供とは違い現実主義でどこか達観している子。大人もなかなか儀式めいた滑稽な良心についての意味を答えることはできない(死んだうさぎに手紙を書くことについて)
おしゃべりで少しお節介な祖母、の裏に隠れた亡き息子への執着心、その死に間接的に関与する人物への静かな憎しみ。
血の繋がらない家族だけが実感する対応の違い。
かつて医師として活躍した祖父の跡取りの不在に対する悲哀、故に次男への八つ当たりとともに一息子としての心配・愛情。
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是枝監督の家族の撮り方はいつも演技か疑うほどリアルな質感。ひとつの人間関係を遠目でじっくり見ているようなカメラワーク、または登場人物の視点で話し相手の心情が怖いほど伝わってくるアップの描写。
手作りのとうもろこしの天ぷら、スイカ割りなど家族を感じる食べ物も魅力的。
ガヤガヤしてる感じが是枝監督だなあと思う。好きとか嫌いとかではなく本当に秀でているといつも感じる。
個人的に、劇中の「ちょっと間に合わないんだよな」が嫌すぎて、すごい気持ちはわかるけど、間に合わないで後悔する前に悩んだことは解決したい。やらない後悔よりやる後悔は絶対。多少自分勝手なことだとしても後の祭りにしたくないと再確認。
