CHEAPGUY

十一人の侍のCHEAPGUYのレビュー・感想・評価

十一人の侍(1967年製作の映画)
3.5
隠れた名作。
主君を殺された上に不当な裁定により藩の取り潰しとされた忍(おし)の侍が敵討ちを目論む。成功するのか失敗に終わるのか、忠臣蔵と違い結末が判らないだけに最後まで楽しめる。
迫力があるだけでなく、画面の構図が素晴らしく、芸術点も高い。武家の価値観や美意識といったものが丁寧に描かれているが、これは昨今作られる現代の価値観でベタベタに脚色した時代物には望めない。恐らくそんな理解もないだろう。(劇中、忍の暗殺隊は憎き仇であるにもかかわらず、将軍の弟である標的を「~様」と呼んでいる。)
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