十一人の侍の作品情報・感想・評価

「十一人の侍」に投稿された感想・評価

うめ

うめの感想・評価

3.8
不遇の死を遂げた主人の為に、復讐を誓う家臣達。

はっきり言って、この路線ならば「十三人の刺客」と比べられてしまうのも致し方ない。
そして、エンタメとしては完全に負けているかもしれない。

でも
小さい時にばあちゃんと一緒に時代劇を観て育った私。
里見浩太郎
西村晃
後の黄門様と助さん。
この二人の元気な姿を見ただけでやはり胸が熱くなってしまった。

主人公の夏八木勲の無骨さも如何にも侍らしくて素晴らしかったし
その妻を演じる宮園純子の甲斐甲斐しさがたまらなかった。
この時代ではありえなかったかもしれないが、甘えたり頼る仕草が最高。
また、カメラワークが非常に良い仕事をしてましてね。
うなじや手のアップ。
いいわ〜

「泰平な世を泰平なまま治めるのは、戦乱を勝ち抜くより難しいかもしれん」
だったかな?
なかなか重みのある言葉だった。
命を捨てても忠義に生きる
汚くても平和を守る
どちらにも信念はあるからこそ
一人の男の為に狂ってしまう定めが悲しい。

他の侍達も、もう少し掘り下げられていたらな〜
その他になってしまった感じが惜しい。

時代劇好きな私は楽しめました^_^
初)ちょっと亜流で野戦的な忠臣蔵話。工藤監督自ら撮った似た展開の「十三人の刺客」「大殺陣」等と比べるとこぢんまり感が強いです。時代劇スター多数出演で画的には問題なしです。
間違いなく標準以上の出来なのだが、反面、妙な物足りなさを感じる。

『十三人の刺客』の鬼退治的な分かり易い物語に『大殺陣』のリアルな殺陣を融合させ、双方のいいトコどりをしている…はずなのに何だか微妙である。
足して2で割った結果、ただ地味で単純な薄味の時代劇になってしまっている。
『十三人の刺客』では、片岡千恵蔵や嵐寛寿郎等の剣劇スターを据える事でパブリックイメージを想起させ、キャラを立たせる手間を省いていたのだが、『十一人の侍』は意図的にスターを排しているため個々の印象が薄い。
そのくせ中途半端に「大義」を持ち込んでくるため、『大殺陣』のようなケレンは失せ、中途半端になっていく。
切腹してるのに馬に乗って走ってくる南原宏治とか何の冗談なのか。

とはいえ、クライマックスの殺し合いはさすがに圧巻だ。
火だるまになりながら倒れる有志。そこに折り重なる仲間達、刹那、自爆テロで敵を一掃。
ちゃんと体がバラバラに吹っ飛ぶ辺りもリアル。矢が目に刺さったりするのも徹底的。
敵の指揮官は大友柳太朗が演じる。相変わらず敵に回った時の絶望感が凄い。
ただ、いかんせん誰が誰だかわからないまま死んでいくので、あまり「凄惨」という感じが無い。
敵のバカ殿をまた菅貫太郎に演じさせている辺り確信犯的なのだろうが、『十三人の刺客』と『大殺陣』の折衷案ではなく、どちらかのベクトルを極めて欲しかった。
忠臣蔵×十三人の刺客ってきいてあ〜ってなった。夏八木勲が渋い。
yuka

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3.6
冒頭から伊福部昭の音楽がすごい
しかし顔の濃すぎる佐藤慶ら敵キャラ以外はあまりキャラが立っていなかった
takandro

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4.0
名前からして、七人の侍に似てるのかな?と思った。実際そこまで似てない。

なんかでもパッとしなかったな…ちょっとチープ感漂うというか、そこがいいといえばいいんだけど。それならもっと笑いを入れてもいいとは思うし。何よりラストの合戦はほぼ皆、切る切られるをやったことないのかなってくらい雑に見えた。役者さん好きだったんだけどな…
myg

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3.0
忠臣蔵な正統派の仇討ちに感情の交錯或いは重厚さが足りないとちょい辛めに。それでも杉並木のもやもやに豪雨の中に西村晃の姿を探してたのと人間爆弾おっかぶさりに+。
十一人のそれぞれ人物背景を描くのには、やはり100分と言うなかで無理があるのか中途半端。それでも、無惨に殺された藩主の為に怒る武士達の暗殺は叶って欲しいと願う。

クライマックス、土砂降りの中で積もりに積もった怒りに任せ、自決覚悟で挑む武士と、真っ白な靄が辺りを包むシーンの格好よさ!また、俳優達から白い息が出ているのを見ると、寒い中で撮影をしたんだろうな、と。そんな中での殺陣は、まさに修羅!

宮園純子の首筋アップに、ほほがぷっくら浮かび上がるのは綺麗で可愛いと思いました。
toro

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4.1
「斬らねばならぬ」

最強の日本語話者・佐藤慶
彼の唇から放たれる呪術のような言葉。極まった様式によって獲得される快楽的な響き。
はっきり言って、その内容は半分も分からない。理解できないけれどもすこぶる気持ち良い。
佐藤慶が右方向、すなわち銀幕のこちら側を見て頷くと、ただちに手を打ったような音が二度鳴らされ、すみやかに戸が開き、真白い光が彼を照らす。


伊福部昭の馬鹿力。
夏八木勲が南原宏治に死を誓うコールアングレの旋律。
宮園純子の愛と死が明らかになるフルートと独奏ヴァイオリンのユニゾン。
雨の勢いに任せていた迫力を再び加速させる巨大怪獣の八分音符。
最後の一太刀と共に溢れ出るトランペットの呻き声にも抜群の説得力がある。
夏八木勲と西村晃以外のメンバーが印象に残らないのが勿体無い感じ。
クライマックスの仇討ちシーンがバタバタしていてイマイチ迫力に欠ける印象。
下手に引っ張らずに森で仕掛けときゃ良かったのに。
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