ツクヨミ

欲望という名の電車のツクヨミのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.7
欲望に赴くまま彼女はどこへ行くのか…
ブランチは田舎の農場を手放し都会に住む妹のもとにやってくるが、妹の夫は乱暴なキレ者で次第にブランチの真実が露わにしていく…
ヴィヴィアンリー、マーロンブランド出演
サイコな人間ドラマ作品。今作はアカデミー賞で俳優賞をたくさん獲ったこともあり、俳優陣の演技が凄まじい。主人公ブランチを演じたヴィヴィアンリーの生気がない表情、現実か虚構かもわからない語り、楽しく喋っていたはずが数秒後には激怒に変わる、精神異常者的なキャラクターに恐れ入りました。そして凶暴で粗野な男を演じたマーロンブランドは、頭に血が昇りやすくすぐ物を壊す異常性、乱暴した後はすぐ愛を振り撒いたりする切り替えの早さ、そして時代を折檻したTシャツファッションのカッコ良さが溢れていました。この2人のぶつかり合いがメインともなっているので、恐ろしくも素晴らしい演技合戦を見れたことに感謝。
内容的には地味な内容ですが、演技を見るために一見の価値はあると思いました。
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