がっきー

欲望という名の電車のがっきーのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.6
スタンリーだけが正義を語ってた。

没落貴族のその後の転落なんて、下流階級からしたら知ったこっちゃない。

今まで、さぞよい暮らしをして来た。それが崩れ去ってしまったなら誰もがショックを受けるだろう。それは判る気がする。
「自分はこういう女なのよ」とありのままの自分を曲げなかった点については称えてよいだろう。

だからって、アラフォー熟女が自分本位すぎる高飛車な愛に溺れて、17歳の少年で遊んだ挙げ句、「この街には私に釣り合う男がいない」と言ってしまうような心の弱さには自分で決着をつけるべきだ。

自分勝手な愛を代わる代わる求めていく姿は滑稽そのものだった。

可哀想と思わせるような言動を醜態と見抜き、自分の妻と家庭を守ろうとしたスタンリーには拍手を送りたい。
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