ささりんどう

欲望という名の電車のささりんどうのネタバレレビュー・内容・結末

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

恐ろしい映画。
南北戦争後、奴隷農場を売却してある理由で教師の仕事を休職して妹の家を訪ねる姉、VS、DQNな妹の夫。

若い頃、男にお姫様のように扱われて金持ちだった生活が抜けず、貴族のような振る舞いをするけど、労働者の街でそんなやつは浮きまくり、だんだん姉の抱える闇が露になっていく。
最初のほうで「初めて愛を知る生徒たちの顔は天使のようよ、オホホ。」とか言っててなにいってんだこいつと思ってたら、休職の理由が童貞男子生徒を喰いまくってたのがバレて学校をクビになってた事実が判明。ただの色キチガイの変態ババアじゃねぇかと思って戦慄&爆笑した。

マーロンブランドが演じるDQNな妹の夫に「よく見りゃただのババアじゃねぇか。」とか詰められまくって精神が完全に崩壊したところで映画終了。

自分を姫扱いしてくれる場所にずっといた女性が、現実社会に放り出されて痛いおばさんとしか扱ってくれなくて精神を病んで終わるすごい映画。

オタサーの姫の末路ってこんな感じなのかね。

この頃のアメリカ映画はヘイズコードが厳しくて、直接的な暴力描写とかは描けない分、ストーリーを紐解くと本当に恐ろしい映画がある。久しぶりにこんな映画みた。
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