ナミヤソウ

おもひでぽろぽろのナミヤソウのネタバレレビュー・内容・結末

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

記録。

細かな動きや美しい描写はさすが高畑監督だなぁと感激しながらの鑑賞。
特に都会と田舎の時間の進み方が体感できるような作りで素晴らしい。
ただしストーリーは好みではなかった。

以下作中で感じたこと(ネタバレを含む)





この映画を見て、
《性教育は男女問わずに行うべき》
だと改めて感じました。
話の本筋ではないけど、生理をまるで汚いもの・恥ずかしいもの・隠すべきことだと植え付けるのは本当に良くないな、と。
主人公と共に体育を見学していた同級生の対応を見て、この子のご両親は素晴らしい教育をされているなと感じた。

主人公が連休を取得する際に上司から「失恋?」と聞かれるのも本当にしんどい描写。悪気なく聞くところが本当にしんどいし、男性相手ならば絶対に言わないであろう失礼な対応に腹が立った。
しかし、事実女性達が経験していたことなので(髪を切ると勝手に理由付けしてくるなども同じく、なんなら現在進行形で起きている)、表現として残しておくべきだとも思う。

田舎に憧れて息抜き程度に農作業の手伝いをすることが好きだったのに、田舎の人達は人員&労働力として値踏みし取り込もうとしてくる描写はゾッとしてしまった。本人達は悪いことはしていないと本心から思っているので余計に…怖い。

ハッピーエンドな雰囲気で物語は終わるけど、主人公が道端に置いてきぼりにした小学5年生の自分の表情が辛い。
過去の自分も一緒に幸せになって欲しいと思うのは勝手だろうか。