分数の割り算にこだわっていたようにタエコはわからないところだったり違和感を感じたら何となくそのままに放置するのが出来ない性格だったんだと思った。だからなぜ今になって10歳の記憶が蘇るのかについて考えたりしていたのだと思う。そしてその理由は多分その時と同じように物事の良い面だけを見ようとしたり良い人ぶろうとする自分がずっといて10歳の時のままだからだと思う。しかし最後に農業の勉強をすると言ったり、トシオさんのことをしっかり考えようとしていて良い所以外も見ようとしている彼女は10歳の自分と別れを告げられたんだなと思って暖かい気持ちになった。田舎の風景はありのままの自然ではなく人の手が加えられてる人工の自然とみなす考えがありかぐや姫にも見られたような高畑勲のこだわりを感じられたのも良かった。またナウシカの人は清濁併せ持つ存在というのとタエコが良いところだけを見て自分も良い人振ろうとしていてそれを大人になって省みているのを見ると宮崎駿との共通点感じられて良かった。サナギの話はすごい共感。高校生くらいには自分は大人だと思っていたけど歳を重ねるとあの時はまだまだ子供だと感じていたし、同じようなことは今でも繰り返している。いつになったら成虫になれるのやら。
