回想のたびに共感性羞恥のような痛さがずっとあった。些細で小さな痛みを大人になって笑い話にしてしまう強さ、でもそれは見せかけで、一種のトラウマのように付き纏う小学五年生という幼さによる後悔
「生理」の不潔さと「あべくん」の不潔さ、全く別のもので、でもわたしの周りにもあった、それは同じような茶化し方だったなぁと思う、決して違うのに、そしてどちらも決して不潔さなんてなかったのに。
わたしは田舎生まれ田舎育ちで、こんな似たようなコンプレックスがその土地にまだ存在していることが上京を希望にしていた。
タエ子の田舎への憧れは、単純に故郷から離れて新たに「帰れる場所」を手に入れるという夢もあったとわたしは思ったの。その先に自らの無防備さを受け入れてくれる人がいるのがとってもいいね
やっぱり人と土地はつながっている、だから億劫になったりするところもある
エンディングがとってもよかった