ここにーる

パリの灯は遠くのここにーるのレビュー・感想・評価

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)
3.5
この映画はそうだね、アラン・ドロンがジャック・ニコルソンに見える瞬間がある。ユダヤ人の弱みに付け込んで彼らの美術品を買い叩く狡猾な画商の"ミスタークライン"。因果応報とも言えるが替え玉の罠にハマってしまうサスペンスストーリー。監督はジョゼフ・ロージー。乗りかかった船だ、いや汽車か。もう一人のクラインの顔を一目拝むまではこの映画からは降りられない、という観客心理を巧みについてくる秀作。くたびれ気味だったがドロン、ちょいワルな表情も悪くない。