パリの灯は遠くの作品情報・感想・評価・動画配信

『パリの灯は遠く』に投稿された感想・評価

mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.0
自分と全く同じ名前を持つ男の謎を探っていくうちにどんどんとのめり込んで行ってしまい、やがてその真相をつかむために自分の...というストーリー。序盤の謎の提示の仕方からぐぐっと興味はひかれるだが、話が進むにつれて「ん、彼は今何を追っているのか?」という感じでだんだんとわかりにくい方向へ。ラストシーンのアレも一拍置けば理解できたが最初は何が起きたかわからんかったわ(笑)。まあこの映画は話を実直に追うよりも、だんだんと狂気にすら苛まれていくように周囲が見えなくなっていく役柄を演じたアラン・ドロンのイケメンぶりをとにかく堪能するのが吉なのだろう。
マジな

マジなの感想・評価

4.5
ファーストショットが恐ろしすぎる!
画面の彩度がとにかく低くて、それも怖い。
ずっと不気味でさすがだなと思った。
戦時下の緊迫感やサスペンスのスリルはほとんど感じられない
2人のクレイン
主人公のクレインから見れば迷惑
ほとんど姿を見せないもう1人からすれば何の得があるのか?
出だしの身体検査から既に厭さが凄い。裸に剥かれ、顔をいじくられ、非人道的に「検査」される人々。それを手持ち撮影で冷淡に捉えるカメラワーク。第二次世界大戦中、ドイツ占領下におかれたフランスの、息の詰まるような空気感が生々しく伝わってくる。出口のない不安と緊張が画面に重く伸し掛る中、もうひとりの自分を探し求めて、迷宮のようなフランスの街をさまようアラン・ドロン。真実を求めれば求むるほど追い詰められ、己のアイデンティティを見失っていく不条理。その先にある結末は本当にどうしようもないもので、ひたすら気味の悪い余韻を残す。合間合間に描かれる、ユダヤ人選別のための準備を黙々と進める国家の姿が、いちばん残酷で恐ろしかった。
なんだかはっきり分からないけど、自分の預かり知らぬところでとても悪いことが起きている気がする、という“不条理”の基本みたいな感覚がこれでもかというぐらいきっちり伝わる。感覚が伝わるっていうのは、すごい映画なんだろうと思いますね……

アランドロンが色んなところで人探しをしていくけど、探している女の写真を見せたら、どんどん回されてっていきなりビリビリに破り捨てられるシーンが、かなりどうかしている。

ジャンヌモローのいる怪しい邸宅に行くまでの、真っ青な夜空を走る機関車→霧深い林を走っていく車と移動をかなり丁寧に撮ってから、いざ館に入ったら、まさかの主観POV映像で邸宅の中を歩いていく。招かれている、導かれている、というその感じがよく出ている。

途中、全く主人公視点から離れて、ユダヤ人狩りが動き出していくのが描かれるけど、黒服の男たち、黒塗りの車が出動していく禍々しさ、特に車がなんだかよく分からない仕切りのいっぱいある建物の中を走っていくのが気味が悪い。(仕切りにABCが割り振られてて、ラストの自転車競技場改造のユダヤ人集積所もABCだったし、そういうことなんでしょうねぇ……)

バスに乗っけられてって、一旦自転車競技場に集められ、さらにそこからトンネルの奥に入っていくと真っ暗な空間に”列車“が……悪夢そのものなラストシーンだ……
アラン・ドロン映画のラストだよねってだけで萌えたwww

この当時のフランスってほんとに卑劣だよなあ。
Reon

Reonの感想・評価

3.5
第二次世界大戦中のフランス。
同姓同名のユダヤ人に間違われた男の物語。

ユダヤ人が連行されているその横で何事もないように買い物をしている人々の様子に衝撃を受けました。

主人公のロベールもユダヤ人に対して悪どい商売をしていたけれど、他人事ではなくなった時に国の理不尽さと個人の無力さを感じたかもしれない。
思いもよらないラストが怖かったです。
ぼぞ

ぼぞの感想・評価

4.3
ミイラ取りがミイラになるみたいな。
ラストのクレジットが流れ始めた時の虚無感がすごい。なんとも皮肉。
あとちょっとなのに謎が解けきれないモヤモヤ感もすごい。
そしてラストの報復が凄い。
でもちょっと調べてみたら、迫害が行われるのを見て見ぬ振りをしていると書かれててなるほどなと思いました。
おまけにそこに漬け込んで商売してたんだし、ショーで笑ってたし、立派な加害者。加減なんて関係ない。
すぐに気付けない自分の勉強不足を自覚しました。
冒頭の身体検査で、凄く色々調べて結局人種は「断定はできない」って結果に至るのは、短編の方のスキンを思い出した。
見えない相手に翻弄される物語といえば真っ先に『レベッカ』が思いだされるけど、その相手が自分と同姓同名、ナチスとユダヤの関係性であることを踏まえると余計に怖い。ラストで主人公を乗せた電車が向かう先に皮肉が効きすぎてる。
mira

miraの感想・評価

4.5
見る前までビビるくらい記憶なかったんだけど、アラン・ドロンが郵便を拾うシーンから最後まで記憶が蘇ったのがびびった。のめり込めばどんどん自分を見失う。本当に恐ろしい映画。
>|

あなたにおすすめの記事