はるか

トワイライトゾーン/超次元の体験のはるかのレビュー・感想・評価

4.0
★SFオムニバス・ドラマ。
ロッド・サーリングのSFドラマシリーズを4人の若手監督を起用して作製したオムニバス映画。
音楽は「オーメン」のジェリー・ゴールドスミス。

「プロローグ」ジョー・ダンテ監督。
車中でダン・エイクロイド(上手い!)とアルバート・ブルックスの歌当てが楽しい。

第1話「偏見の恐怖」ジョン・ランディス監督。
人種差別主義者が時空を超え、差別される恐怖。
ヴィック・モロー(ジェニファー・ジェイソン・リーの実父)が、差別される側になり、追いかけ回される恐怖の悪夢。

第2話「真夜中の遊戯」スティーブン・スピルバーグ監督。
未来への希望や喜びを失った老人達がいる老人ホームに、光る缶を持つ老人ブルーム(「シャイニング」のスキャットマン・クローザース)がやってきて缶蹴りに誘う。
スピルバーグ監督らしいファンタジー感が溢れていて夢があり、ほっこりする。ブルームの言葉に共感と感動を覚えた。

第3話「こどもの世界」ジョー・ダンテ監督。
教師のヘレン(元スタントマンのキャサリーン・クインラン)と、超能力を持った少年とその家族の物語。
少年もちょっと不憫かなぁ。いい事ばかりじゃない。
まるでTDLに出てきそうなファンタジックな家と家具、そしておいはぎみたいな挙動不審な家族。
TVアニメの世界にほうり込まれた時怖かった。
少年が作り出したクリーチャーは、グロくてジョー・ダンテ監督らしさがよく表れている。

第4話「2万フィートの戦慄」ジョージ・ミラー監督。
飛行機恐怖症のヴァレンタイン氏(ジョン・リスゴー)は飛行中の旅客機の中でパニックに襲われ嵐の中、飛行機の翼の上にいるモンスターを見てしまう。ジョン・リスゴーの恐怖に怯える迫真の演技が素晴らしい!
これ観てから夜に飛行機乗るたび(飛行機大好き!)窓から翼の上をついつい、確認しちゃってたなぁ。

「エピローグ」ダン・エイクロイド再び。
思わせぶりな言葉を残すオチ、怖い。
子供の頃にこの映画を観て、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「ミッドナイトスペシャル」の曲を聴くと、悪い事が起きるんじゃないかって思ってたくらい怖かった。

オムニバスだし、サクッと楽しめた!
第1話のヴィック・モローが撮影中に事故で死亡している。
ロッド・サーリングがストーリーテラーのオリジナル版も面白くてオススメ!
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