矢口

プレステージの矢口のレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
4.3
構築とはこのようなことをいうのかと感心。ノーラン作品は大体そうだが、単純な構成を提示し、その構成を違った次元で反復し続ける。そして出来上がった全体の構成を観客が一望したときに感動を与える。それに加えてノーランは、最初の構成がクリティカルで、なおかつ脚本がうまい。選ぶ主題も普遍的かつホットなものを用意する。今回でいえばクローン問題も間接的に批評の資料となりうるだろう。月に囚われた男(2009)、プレステージ(2006)で、時代柄も踏まえていそうだ。本当に才能の塊。
矢口

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