うわっ！スッゲー！
騙し騙されの快感！「ユージュアル・サスペクツ」のような気持ち良さでした。
原作は未読ですがマジックというトリックありきを題材にして、更に時間軸を遡ったり先へ行ったりのトリッキーな編集でキャラクターや伏線を縦横に張り巡らしたシナリオと演出は抜群でした。
最初のほうで「何だか分かりずらいな」と思うでしょうが、しっかり観れば全て気持ち良いほど一気に回収されていきます。
人間の欲、エゴ、執着心といったダークな部分のものを強く思う人ほど最悪の結末を迎えるのでしょうね。
さすがノーラン監督らしく、半分以上を手持ち撮影でキャラクターに肉薄しその内面も抉るような陰影で観る者に感情移入させ、一気に見せきる演出は上手いと思いました。だからといってメイン二人に同情することはありませんでしたがね。ジャックマンさんとベールさんはやっぱりスターだなぁ！上手いし。
まさかの「そっち系！？」の展開にビックリしつつ、ラストのあのショットでさらにビックリ！なエンディングといい、久しぶりにあらゆる意味でビックリした作品でした。
