代数を用いて綴られる
モニターを横切る夥しい数の
自己達成的予言
よじ登ることのできないフェンス
韻を踏めていない文章
それらを自分が望むように
変えることはできない
それで参ってしまう
暗闇の中で
一筋の光はおろか
一瞬の輝きすら存在しない
その事でまた打ちのめされてしまう
それらを見つける為には
遠く離れる必要があるけれど
そんな時間はない
分析し
熟慮し
理解しようとする
そんな時間はない
停電で真っ暗になった街で灯されるキャンドルの様に、美しいわけはなく
眠る赤ん坊の様に、可愛らしい事もない
そうとわかると、気が滅入ってしまう
結局みんな与えられた役を演じている
みんなそれぞれの役割を果たしている
それだけに過ぎず
物事を分析する時間なんてない