Maoryu002

アメリカン・グラフィティのMaoryu002のレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
3.7
高校を卒業したカートとスティーヴの旅立ちを中心に若者たちの一夜を描いたジョージ・ルーカス監督の青春映画。

大きな事件があるわけではないが、若者たちそれぞれの思い出に残る夜をオムニバス的に綴っていく。こいうった作品はいかに観客の共感を得られるかがカギだが、この映画は最も成功した例だし、さきがけでもあるだろう。

夜中に車を乗り回したり、ナンパしたりデートしたり、そこは日本にはない文化で共感しようがないが、答えのない悩みだったり、恋愛のドキドキやワクワクなど、誰もが経験したことのあるエピソードには見入ってしまう。
進学の悩みを抱えつつも、一瞬だけ見た白いサンダーバードの女を「幻の女神」と美化して妄想に入っちゃうなんて、まさに青春だ。

ただ、80年代の青春映画の方がよりしっくりくるというか心に響くのは、やはり世代のせいだろうか。この映画はちょっと上のオジサンたちのための作品に思える。
70年代の「グリース」にしても、80年代の「セント・エルモス・ファイヤー」「ブレックファスト・クラブ」にしても、この映画の影響を受けまくっているのは一目瞭然だけど。
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