なりりん

アメリカン・グラフィティのなりりんのレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
4.0
車と街とラジオの上で話が進んで行く物語。
ストーリーの起承転結も緩やかで、映像も
一見暇を持て余した若者が、永遠と街をドライブしているだけのシーンが続く。

けれどもどこか見入ってしまうのは、車に乗って街に繰り出し、ラジオを聴いてないと、誰にも会えないし、自分の思いを伝えられない時代だからこその冒険がそこにあり、60年前のアメリカ感が、たまらなくカッコいいからだからなのだと思う。

ラジオDJが喋る姿を見る主人公の表情が影で読み取れないシーンは、この映画のそんな良さを象徴している。

不便な時代って野暮なことは気にしないというか、キザな生き方せざるおえないのかもしれない。
今は便利な時代だからこそ野暮な事気にせざるおえないし、カッコいい生き方するにはむしろ不便なのかも。
なりりん

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