Hiro

幸せのちからのHiroのレビュー・感想・評価

幸せのちから(2006年製作の映画)
3.2
「幸せのちから」
生きていくことの前に、幸せになることの前に、何よりもまず衣食住があり、お金があることが前提であるという所を描く映画ですねこれは。感動系とかではないです。

ただずっとしんどい。現実に忠実といえばそうなのでしょうが、映画の中だけは幸せでありたい私にとってこれは少ししんどすぎた。お金がなければ全て戯言にしかすぎないと言われているようで…。

彼がなぜ息子を傍に置きたがったのか、「自分が父親と離れていたから」とされていますが、あまりにも利己的では…?親子の絆、というより父親のエゴという感じ。そこがずっと引っかかってしまいました。

クリストファー、本当の息子みたい…と思っていたら本当にウィル・スミスの息子なんですね。8歳であんな演技が出来るとは凄すぎです。

ただ、「幸せのちから」という邦題が良くなかったなと感じます。幸せを追い求めるのがこの物語であり、原題の持つ意味なのに、「幸せのちから」なんて題をつけたらまるでお金こそ幸せという表現になりかねません。やっぱり、表題って大事だなと感じますね。
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