土曜日のユイ

きつねと猟犬の土曜日のユイのネタバレレビュー・内容・結末

きつねと猟犬(1981年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルとキツネと猟犬の出会いのシーンから、どんな切ない物語になってしまうんだ...って心して見ていましたが、全然でした。
『一生の友達』と言った割にはたった数回遊んだだけだし、泣く泣く手放すことになった可愛がって育ててくれたおばあさんのこともたいした思い返してないし、『一生の友達』と思ってた犬と禁猟区に逃がされて会えなくなっても速攻でかわいいメスとイチャイチャしてるし。全然楽しそうに幸せそうにしてた。
こんなに全員から丁寧に忠告されても自分のやりたいようにやったりチーフから逃げることできるとか過剰な自信で周りを巻き込み迷惑かけまくるお気楽トッド。あまりに子ども。
でもコッパーだって子どもなのにもうしっかりダメだよ危ないよって忠告できるんだからそれを無視するトッドが悪いよ。
トッドが純粋さで周りを不幸にしててつらい。
かわいがってたのに言いつけちっとも守らないせいで殺されそうなトッドを手放さなくちゃならなくなったおばあさんの寂しさを考えると辛いし、数少ない同い年くらいで『一生の友達』って言われたけどたまにしか会わないキツネと飼われてる飼い主・猟の師匠みたいな先輩犬との板挟みに合うコッパーの気持ちも辛いし、禁猟区で静かに暮らしてたのにトッドと一緒にいるせいで猟師に狙われて怖い思いしたピクシーも可哀想だし、玄関破壊されて「わざとじゃないんです」って言われるアナグマがキレるのも最もだし、よくしてくれたヤマアラシに大した感謝もしないうちにビクシーとキャッキャウフフなのもどうかと思うし。
猟師もトッド追ってとはいえ禁猟区に入るのはだめだけど、飼ってる犬あんな目に遭わされたらそりゃめちゃくちゃに憎いし復讐の鬼になっても仕方ない。
キツネのフォルムは可愛いくて好きだし、アニメーションとしては素晴らしいけど、トッドにモヤモヤするんで自分からは2回は見なくてもいいかな。
日本語吹き替え/英語字幕で。
(2024/04/30 ディズニープラスで)