癒された。素晴らしい！

町全体に恋をした。

田舎町に赴任してきた新任教師は、田舎の気風に気に入らずにいたが…

脚本が『ジョニーは戦場へ行った』のダルトン・トランボ。

心温まるホームドラマで面白い。エドワード・G・ロビンソンが良いお父さん過ぎるし、象を見に行くシーンは感動した。喜怒哀楽の全てが詰まった作品でもあり、終わり方も美しい。

田舎の小さな町で慎ましく暮らす農夫役のロビンソンがめちゃくちゃ良くて、娘のためにゾウを借りるシーンは泣いてしまった。部外者(我々と視点を共有する者)として町にあまり良い印象を抱いていない新任教師が登場するが、人々の優しさに触れて最後には「この町に恋をしたの」とまで言わせる。親子が春のぬくもりを感じる美しいラストは同時に戦争が終わりつつあるという、世界の春も暗示している。