諒

夜のとばりの物語 醒めない夢の諒のレビュー・感想・評価

3.3
ある劇場で老人と若い男女の三人で物語を作る。

1話『怪物のあるじ』
日も射さない暗い所。
そこには怪物が住んでいた。
怪物がどいた時だけ、怪物のいる場所にある水やキノコを食べる事が出来る。
そこに一匹のネズミが迷い込む。

2話『靴職人と夢の橋』
立派な靴を作る靴職人になりたいと夢見る若い靴職人の男。
ある日、恋人に自分で作った靴をプレゼントするものの恋人の父親は見かけばかりだと見抜く。
いい素材を手に入れたいと強く願う様になった男は、ある日こんな夢を見る。
橋を渡ると銅像が並んで建っており、その内の一つの銅像の足元に宝がある。
夢を見てから、男は夢の宝の事が頭から離れなくなる。

3話『見習い水夫と猫』
海賊の見習い水夫には友達の猫が一匹。
ある日、お腹に子供がいる猫を泥棒猫が増えるだけだと海に捨てられてしまう。
その猫を助ける為に海に飛び込む水夫。
猫と水夫は助かるものの、猫一匹でここまで騒ぎを大きくした責任を取らされ水夫は牢屋に食事も与えられず閉じ込められてしまう。

4話『魔法使いの弟子』
仕事がなかなか見つからない若い男。
あちこちで断られ、落ち込んでいる時に魔法使いから弟子にならないかと声をかけられる。
そして弟子になる男。
男は筋が良く、すぐに変身する魔法を覚えていく。

5話『イワン王子と七変化の姫』
ある国で床に伏せっている王様がいた。
黄金のスモモを3個食べさせれば王様は病が治ると言われる。
だが黄金のスモモがなる木を持つ果樹園の皇帝は決して誰にも黄金のスモモを譲らない。
そこで王子は、黄金のスモモを盗む事にする。

夜のとばりの物語二作目は、虐げられた者が主人公のお話。
相変わらずの美しい背景に人物や生き物は影絵。
前作と比較すると、個人的には前作の方が楽しめました。
今回は、ひねりがある話がなく、前作と比較すると子供向けになっている様に感じました。
一番好きなのは1話です♫
諒