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セブンティーン・アゲインのasayowaiのレビュー・感想・評価

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)
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ザック・エフロンのアイドル映画といってしまえばそれまでだけど、サービス精神てんこ盛りの上質なエンターテイメント。

遊び心のきいたトーマス・レノンのコメディパートもすべりしらずで笑える。
キーファ・サザーランドの若い頃を彷彿とさせる不良役も安定してろくでなしだったし、ザックのバスケプレイ、ダンスも盛り込み、人妻に迫る絵面自体はスリリングな設定、見せ場がテンポよく展開してくので飽きない。

また、タイムスリップやあり得たかも知れないパラレルワールドへの移行ではなく、主人公の肉体が若返るだけなので、「転換」前後に共時性が保たれてる。特異体験をしたはずの主人公がその後、娘や息子、そして妻の「ガイド」役に徹する展開がおもしろい。

もちろん、魅力的な優等生役をこれほどさらりと自然に、清潔感たっぷりに嫌味なく演じられるザック・エフロンのスター性あっての映画。
こういうのを素直に楽しめる感性をずっと持っていたいもんだな。
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