ハンポコナヨツナ

クロスロードのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

クロスロード(1986年製作の映画)
3.5
ラルフ・マッチォ主演。
監督にウォルター・ヒル。

今回は手持ちより。
ストーリーはブルース版ベスト・キッドといった感じの映画です。
ラルフ・マッチォは線が細く童顔なせいか、こうゆう爺さんに何か習って吸収して強くなっていくような役がよく似合いますね。

内容はロバート・ジョンソンという実在のミュージシャンをモチーフにしたもので、タイトルもそれに由来しています。
クラッシックギターを音楽学院で勉強していた主人公がブルースにとりつかれ、伝説のブルースマンであるウィリー・ブラウンを見つけ出し、ウィリーだけが知っているというロバート・ジョンソンの幻の30曲目を教えてもらう代わりにウィリーの頼みでミシシッピー州ヤズーシティまで旅をするというロードムービー。
旅はいくつかのエピソードを挟みつつ淡々と進行しますが、度々入るウィリーによるブルースに関する格言などはなかなか深いものがあります。
ラストはちょっと突飛で、ウィリーが悪魔との契約で渡した魂を解放するために、ジャックという悪魔の手先のギタリスト(ギター界では超有名なスティーブ・ヴァイが出演!)とギター対決をするというぶっ飛んだ展開となっておりますが、そこでの選曲に「そこブルースの奏法じゃないんかーいっ!」って突っ込みどころがあるのだけど、ここはなかなかの名シーンになっていると思います。

それにしても劇中音楽を担当したライ・クーダーによる吹き替え演奏がとても良く、ラルフ・マッチォがギターを弾く姿がなかなかかっこ良く見えますね(笑)
この映画に出てくるポータブルアンプも流行ったっけな。