すえ

ローリング・サンダーのすえのレビュー・感想・評価

ローリング・サンダー(1977年製作の映画)
4.7
記録

フィルムで。やっぱりフィルムの揺らめきが好きだと思ったし、デジタルで観るより目が疲れないと気付いた。今回観たフィルムは少し劣化が進んでいて、色が落ち汚れが目立っていたが、それがまた味を出していて貴重な映画体験だった。

一々比べるのもなんだけど、『タクシードライバー』に比肩する傑作、脚本は同じくポール・シュレイダー。

70年代アメリカの映画はやはり良い、そこには国全体が抱えている痛みがある。今作は特に本当の痛みが宿っていて、この時代特有の空気がある。

狂ったはずの魂はベトナムに置いてきた、そこにいるのはもうすでに死んだ男、彼ただ独り。

2024,132本目(劇場47本目)5/18 プラネットプラスワン
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