記録
フィルムで。やっぱりフィルムの揺らめきが好きだと思ったし、デジタルで観るより目が疲れないと気付いた。今回観たフィルムは少し劣化が進んでいて、色が落ち汚れが目立っていたが、それがまた味を出していて貴重な映画体験だった。
一々比べるのもなんだけど、『タクシードライバー』に比肩する傑作、脚本は同じくポール・シュレイダー。
70年代アメリカの映画はやはり良い、そこには国全体が抱えている痛みがある。今作は特に本当の痛みが宿っていて、この時代特有の空気がある。
狂ったはずの魂はベトナムに置いてきた、そこにいるのはもうすでに死んだ男、彼ただ独り。
2024,132本目(劇場47本目)5/18 プラネットプラスワン