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ローリング・サンダーのfilmoutのレビュー・感想・評価

ローリング・サンダー(1977年製作の映画)
3.8
ベトナム戦争ほどアメリカ兵が引きずったものはないと思うんだけど、70年代によくあるベト戦後遺症ものの中ではかなり簡潔に孤独の暗さが描かれていると思う。

なのでアクション映画ということになってるけど全然派手なものではなくて、映画のラストまで主人公の業と共にあくまでも耐えるかのように鬱々と進行していく。
元々暴力が生み出したものが闇だけ引きずって最終的に暴力で終わるわけだし、この作品以外のベトナム戦争ものと合わせてもいかに兵隊達の人生がこの戦争に左右されたかが容易に想像できた。

まあとにかく140分程度という丁度いい長さとよく出来たポール・シュレーダーの脚本、幕の引き際といい男が見るには秋の夜長にぴったりです。

あとシワのない若いトミー・リー・ジョーンズかっこいい。
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