監督のインタビューか何かでスコセッシの『アフター・アワーズ』が出てきていて確かに不条理で理不尽な世界観だが当然現代社会の皮肉でもあって割と笑える。設定がガバガバなのか狙いなのか本当に目があった事が理由>>続きを読む
ブラックコメディと言っても割とシリアスで。イグレシア監督の割と最近の作品『ベネシア・フレニア』でも思ったのだけど人が吊られるのが好きなんだろうか。
今回は失職した広告マンが落ちて刺さってそのまんまで、>>続きを読む
ボグダノヴィッチ作品なんて『ペーパー・ムーン』しか知らん。と、DVD売ってたので購入。
傑作。
アメリカン・ニューシネマ隆盛前の不穏な物語で、登場する犯人の動機が一切語られない。話はほとんどボリス・>>続きを読む
内容はあらすじ(ほぼ全部書いてあるが)を参照。
このドキュメンタリーを見ているとやはり長らく欧米がやってきた"(彼らの視点での)未開人"への啓蒙的な態度が見えないこともなく、多少げんなりはしてしまう。>>続きを読む
ニュージャージーにW.A.V.E Productionsというアングラホラースタジオがあったらしい。そこの映画に出演しまくったB級映画女王ティナ・クラウスの監督作品。こっちはホラーというより錯乱カルト>>続きを読む
2025年初映画は横川シネマで25年ぶりのアニエス・ヴァルダ。
受付で年配のお客さんが5割くらい「アニエスベー」と言っていた。
それにしても全く1秒も覚えてなかった。40歳までのジェーン・バーキンの>>続きを読む
洗脳された夫を介した妻と偽善者タルチュフの攻防戦。
メタ構造が現れた途端に現代の映画を見ている気分になる。
水差しに夫の顔が映り込むよりも前に、意識的にか鏡を映り込ませたショットがあり伏線として理解し>>続きを読む
ドリス・ウィッシュマン。やっぱり室内の装飾や洋服がかわいいわ。
ストーリーはゴールドのイヤリングをつけた女性を見て性欲を喚起する変態男性がレイプしまくってしまいそれを探偵の叔父が追うというもの。
なぜ>>続きを読む
水墨画風アニメーション。と言っても山村浩二フォロワー的なアニメーションかなとは思う。
作者は当時学生?だったらしいし実験精神と彼のこの先のモチベーション、成長、期待を思えば内容に厚みが足りないとか映画>>続きを読む
プーシキンの童話。ほのぼのメルヘンの割には全シーンの展開が急すぎてついていくのがやっとだが、衣装やセットの書き割りなど壮大なアナログ特撮でずっと面白い。
童話なので「そうはならんだろ」の連続。割とずっ>>続きを読む
Something Weirdからの2Kリマスターで。性的エクスプロイテーションの女王ドリス・ウィッシュマン監督の代表作。超巨大な乳房を持つチェスティー・モーガンが敵を圧死させる。。。
70年代のエク>>続きを読む
こりゃ稀に見るヒドさだな。。。
豪華キャストが揃っているけど事件自体もその後の膠着も将校達の感情や背景が伝わってこない。A→B→C→Dという感じで人物と事件を並べてみている感じ。映画的な表現になってお>>続きを読む
資本主義の中毒性と夢想。三時間異常なテンションで突き進む物語。現代の話なのにキリスト教的な観念から啓蒙へ、そして資本主義をゴリ推していった西洋の近代の流れが垣間見える。
何度も金とセックスで享楽的に描>>続きを読む
前後左右が多次元でループしている?と思える破綻ぷりだが、トラウマを克服するために夫婦は何度も戦わなければならない。
影絵は夫婦に対する克服のためのせめてものヒントか。
答えは出ないがいずれ夫婦が襲撃>>続きを読む
シリアスそうなストーリーを少し呑気に淡々と語るのが本当に巧くて変わらないなと思う。
家族愛をメインテーマとする物語の中、インターネットを嫌うアールの言動が印象的。ネットやAIの集合知がどれだけあっても>>続きを読む
イリア役の森山祐子とコンピューターのボブの台詞回しがド下手というかあまりに独特すぎて序盤はちょっと我慢する必要がある。語彙力の少ない人が無理して難しいことを言おうとしている感じがあり、イリアは台詞の抑>>続きを読む
ハワイにある伝承。
全編ハワイ語で語られる。
「マフ」の登場から偶像を岩の下に埋めて祈るまでの語りが丁寧で、光の表現が美しいアニメーション。
だがキリスト教の宣教師が来たり武器が入ってくる描写は一瞬>>続きを読む
冒頭の保護者会のシーンで母が娘の進学について問われ、ほとんど100点の回答をするところで、「強がらなくてもいいのよ」とその場にいる他の女性と同じように言ってあげたいものだったが。
脚本の裏切りとして>>続きを読む
原題がZombie3だけどロメロのとは関係ない、とかタイトルにまつわる云々は色々端折るとして総合的な感想は「前作が傑作すぎ」。
これはこれで好きだけどフルチが途中降板しているようなので彼らしい棒立ちと>>続きを読む
序盤眠くなったけど後半物語を少し放棄するような形でカットと台詞の羅列的なエアポケットに入り、また物語の本筋に乗ってラスト唐突に終わるという展開を思い出すごとにジワジワきている。
コインを入れてポルノを>>続きを読む
冒頭の「戦争には中毒性がある」的なワードが全てなのでその後はそのジャンキーっぷりが描かれるわけで、これが2008年当時はそのままそう受け取られたとは思うが今はかなり"穿って"、またはストレートに"かっ>>続きを読む
アキ・カウリスマキの兄のミカ・カウリスマキの作品でこの頃まあまあ話題ではあったと思う。たぶんその頃(2000年過ぎた頃?)にDVDで買って三回くらいは見た。
毎回微妙な面白さである。
アキ・カウリスマ>>続きを読む
オールタイムベストの一本。
人生を変えた一本。
今言語化するとしたら。18歳で広島の田舎から単身大阪へ移住したときの心細さをアリスに、漠然とした将来のモラトリアムな、しかも反骨精神だけは立派な状況を>>続きを読む
冒頭の俯瞰ショット。コートで1on1してるときのボールの動きで「あ、こりゃやばい」と思ってその感覚がラストまで続く稀有なパターン。
ミドルやアップで集中する登場人物の息切れは井上雄彦の漫画から感じる臨>>続きを読む
高低差のあるY字路の伏線。
ラストの迫りくる二択を確実にまともと思える方に導いたシンプルな構成に脱帽。
誕生から死ぬまでの平均的な人生を子供向けのソフビやバービー、プラスチック人形で描いている。
ラドゥ・ジュデのデビュー作『The Tube with a Hat』は貧困な親子をセンチメンタリズムに陥る>>続きを読む
ルーマニアのラドゥ・ジュデによるデビュー短編。
天気の悪い日にぬかるんだ地面を街までテレビを直しに行く親子。こんな雨降ってたらもう絶対直らんだろと思うが。
ただ貧困を含め彼ら親子のただただ生きる様>>続きを読む
目黒シネマでダニエル・シュミット特集をやっていたので「久々に『べレジーナ』が見たい!」と駆け込み。
上映前の劇場スタッフさんのコメントで2001年が初公開と聞いて、あの時梅田から中崎町を通って扇町ミュ>>続きを読む
黒沢節ではあっても主要キャストの演技に漂う朝ドラ感が終始気になる。
それでも古いフィルムを使ったトリックの振り幅が巧妙で、相変わらずゾッとはするしクラシック映画好きを突いてくる演出もニクい。
町田康が少年のように若い!
撮影がトム・ディチロ!
80sのアナーキーな空気感がよく捉えられている。
ペルーの山岳地帯知らなすぎてピンと来なかったが。
守護聖人を敬いながらも漂ってくる村人の疑念が冒頭の鍵穴視点にあって、元々あった原住民的なDNAとスペインの侵略によるカトリック信仰の混在が見える。
カ>>続きを読む
光と影と音による後ろ暗さの表現が秀逸でずっと興奮気味だった。文字通りの明暗と現実の地獄。
「真面目に生きる」が崩壊しているさまを淡々と見せられてボーっとずっと面白い。黒沢清作品の中では分かりやすいけど>>続きを読む
月に何度も映像を作らなければいけないとき、コンテを描いているときに、やはり頭の中で考えられることは限界があると外に出て、黒澤明のように足で脚本を書くと言ってうろうろしながらそれでもシュルレアリスムだと>>続きを読む
サナトリウム、死、シームレスな夢、それだけで好きな要素が詰まっている。
ポーランドのトラウマ。
Blu-rayでリマスター、音も良くて幸せを感じる。
TOHOシネマズ新宿のドルビーで。音が凄いのでずっとビックリしていた。SuicideやSilver Applesがあの音響で聴けるのが心地よいなと思いながら、演出としてポップミュージックの挿し込まれる>>続きを読む