伊舎堂仁

ブレックファスト・クラブの伊舎堂仁のレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
4.0
ガミガミ言ってくる先生のイヤさがなんかちょうど、どうなるのかわからないイヤさで(このあとなんらかの仕返しを登場人物やストーリーから受ける奴なのか、登場人物の反応からは程度が分からん、昔の映画でもあるし、これくらいの奴は当時たくさんいたのか、このイヤさが作中ではどれくらい致命的にイヤなものとされてるのかが分からないイヤさ)、

でも名作なんだろうし、ピッチパーフェクトやRHYMESTERに引用されてるし、問題のある先生もろとも最後には幸せになる、「未来はそんな悪くないよ」みたいな映画なんだろうと思ってたら、けっこう先生をガッツリ振り落として最後 生徒たちだけで未来に向かう話だった。

カメラに向かって歩いてくるところを、これを書きながらまた観たくなってる。かっこいい。きまってる。かかってる曲もだいたい好きだった。

他のかたも書いてるけど、化粧をされる前のほうがよいと思って、でもそっちが良いと思うのは「インターネットにSNSがある」時代の感じかたなのだろうかとも思った。

「学校とホームパーティーしかない」世界では化粧後のほうが良しとされてる感じにも納得と想像ができるっていうか。

化粧前の感じの人のほうをインターネットではよく見るし、「その人がしたいようにしてて、自由だ」みたいに褒められやすいし、こっちも褒めやすいし。そういうのの蓄積で、「化粧前の感じのほうがいい」と自分は楽チンで思えてるだけなのかもしれない。とは思った。

でもやっぱり自分なら、化粧前の方のこの人と喋りたいとは思う。

お好み焼きの揚げ玉みたいなのを挟んでサンドイッチを作るところがウッッッって気持ち悪くなれて嬉しかった。

坂口杏里みたいな子がかわいくて、坂口杏里と知り合って→坂口杏里の悪いところを知るまで の時期って坂口杏里からはこういう輝きが出てるのかもしれないから、坂口杏里と知り合うと好きになるのかもしれなくて恐ろしかった。
伊舎堂仁

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