ジュリアン

ブレックファスト・クラブのジュリアンのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
5.0
仲の良い間柄でなくとも、何一つ同質性を担保できる属性がなくとも、ブレックファースト・クラブは自身のプリミティブな悩みを打ち解け合ったり、傷つけ合いながらも本音で語り合える空間であるということに非常に良さを感じた。中高の寮生活を思い出す。

社会人になると、そもそも大体の悩みが独りでに解消されていたり、傷つけ合う新しい出会いなんてないので哀愁さすら感じる。まさに青春映画なのかも。この映画がアメリカで教養とされる所以がわかる。

ただ、ガリ勉弱者男性にはパートナーがいないのでちょっと「強く生きて...」と気にかけてしまった。